お母様の形見の色留袖を結婚式で着用しようと思って出したところ、所々に変色があり直してほしいとのご依頼です。

先ぼかし、虫食いといった加賀友禅の技法が使われていて、また地色もグレーに紫色がかったとても落ち着きのある色と柄できれいな着物です。

前身頃の胸の部分に食べこぼしと思われる変色と両脇、両袖、後ろ身頃、裾の部分に広範囲でカビと思われる変色があり、右袖の部分に三か所ほど穴が開いていました。かなり年数が経っていると思われるので当店の復元加工、染色補正にて慎重に作業し、目立たなくさせていただきました。

また穴は予算の関係上、生地裏の補強は見送らせていただきましたが針で生地の糸を調整し、穴が目立たなくさせていただきました。

着物のお手入れ方法として虫干しについてとたとう紙(文庫紙)の寿命、ホームセンターなどに売っている着物の防虫・調湿剤について説明させていただきました。

しばらく着用のご予定がない場合は着物の洗浄を行ってから保管して下さい。また最低でも一年に一回の虫干し作業を行ってください。

日頃のお手入れをしっかりしていれば変色・虫食いなどは起こりづらくなります。

着物はお手入れをしっかりしていれば何十年も世代を受け継いで着ていくことができるのも魅力のひとつですね!!

当店では染色補正技能士というシミ抜き・染色補正の国家資格を持った職人が受付・着汚れの洗浄(汗抜き含む)・シミ抜き・仕上げを行っています。

また着物メンテナンスさせていただいた着物の保管方法の説明やお手入れ方法など説明しています。